夏休みシーズン到来。
ここ1、2年は新型コロナ渦という例外に見舞われてはいますが、何もなければ、この時期はアウトドアシーズンということもあり、キャンプテントを中心にテントがクローズアップされる時期で、テント生地を扱うテント屋さんの当社も例外ではないのですが、今回、次世代の「キャンプテント」の形と言われる「グランピングテント」の設置に初めて携わりました。
場所は石川県羽咋市柴垣海岸。当社からの距離はおよそ90㎞。
グランピングリゾートオーシャンズテラス能登柴垣のオーナー様が、北陸地方としては初めてとなる、本格的なグランピングテント場を設立するということで、その中核を担うグランピングテントの設置の依頼を当社に持ち掛けていただきました。
初めてとは言え、そこはテントを扱うプロ集団の当社。長年に渡って培ってきた技術と経験を活かし、北陸初だろうと、日本全国に点在するどのグランピングテント場に設置されているグランピングテントに勝るとも劣らない見栄えで完成させられる自信をもって臨みます。
【以下、関連画像のご紹介】
始まりは入口から。
入口が決まらないとテントの設置場所の基準が出ないので、ウッドデッキのどの場所に立てるとバランスよく収まるか、を見ています。
さて、今回のグランピングテントはドーム型のテントです。球体に見せる構造上、生地を留める鉄骨フレームも多くありますが、部品にしろ鉄骨にしろ、普段見ているものとほとんど同じでしたので、より、自信が深まりました。
そうは言っても「初めての作業」であることだけは確かです。
慢心することなく、工程ごとに、今回、お手伝いいただいたグランピングテント業者の方に、設置についてのご指導いただきました。優しく分かりやすく指導いただきましたので、当社スタッフも飲み込みが早かったです。
まずはドームテントのフレーム組み立てから。
スタート時は、組み立てを指導される方が付きっ切りでしたが。
中盤を迎える頃には、当社スタッフが各自で動き、時には協力して、組立できるようになっています。
終盤になると、上部だというのに、当社に任せてもらえてます。ちなみに、見上げておられる方たちが今回の指導いただいた方たちです。
一本一本の鉄骨は直線なのですが、組み上げると、球体に見えてきます。
そしてフレームが組みあがりましたら、次はテント生地をかけます。
被せた後の調整が本番。
綺麗に見せるために、生地を張り、
芯棒を通して、安定感を持たせます。
それだけではなく、ドームテントが飛ばない様にウッドデッキに留め付けます。もちろん、ご使用になられるお客様には見えない位置で。
生地がピンと張られたことで、見た目が綺麗になりました。画像左手の透明部分はドームテントの背面に当たります。
ドームテントの前面=入口から見ますとこういう感じになっています。
また、内側には装飾も兼ねた断熱材を張っていきます。
今度は上から下に張っていきます。
夏場ということで、昼間は暑くなることが避けられないため、対策としての断熱材です。
透明部分は張りませんが、外のテントの寸法に合わせて内側を張っていくので、外からは見えないことにより、見栄えが上がります。
ちなみに透明部分は内側にカーテンを取り付けます。
グランピングテントは内装もこれまでのテントと違い、リゾートホテルの一室のようなインテリアデザインを意識して、施工されます。上の画像のように、まだ床の装飾がされていない現状でも、その一端が垣間見えるのではないでしょうか。
なお、これは1基目です。今回は4基の設置を依頼されていますが、1基目だけは指導も兼ねていた都合、現場スタッフ全員で組み立てましたが、2基目以降は、何組かに分かれて設置します。
ドームテント(=グランピングテント)の真ん中あたりに平屋がありますが、その大きさとテントの大きさがさほど変わらないことが見て取れるかと思います。グランピングテントはこれまでのテントよりも大きく、内装も装飾されて綺麗であることが特徴です。
浜辺のキャンプテント場(=グランピングテント施設)にしてはやや閑散としていますが、実のところ、全体像はまだ、完成していないのです。
グランピングテント(=ドームテント)の設置はほぼ完了しましたが、これからグランピング施設としての景観工事に入ります。今回の設置工事に参加したスタッフより、北陸初のグランピング施設に携われて感謝するとともに、完成してからのオープンが今から楽しみです、という声もありました。
この石川県羽咋市柴垣海岸に誕生する、北陸地方としては初めての本格的なグランピング施設のオープンは秋口頃の予定という話です。
このグランピング施設の登場で、これからのキャンプスタイルにどんな変化をもたらすのか、乞うご期待!